弁理士試験のこと⑧ 〜口述本試験当日のまとめ〜

Pocket

口述本試験当日の流れや心境をまとめておきたいと思います。

1,朝

私は土曜日の午前中が試験時間だったので、朝6時過ぎに起床し、少々朝勉をしてウォームアップしました。

内容としては道場テキストをサラッと確認するファイナルチェックです。

その後はいつも通り朝ごはんを食べ、身支度を整えて家をでました。

2,会場入り前

あまり早く着いて閉鎖的な控室で長時間過ごすことは避けたかったので、ラスボスタワーことザ・プリンスパークタワー東京の近くのカフェでコーヒーを飲みつつ勉強しました。

※試験日は休日になると思うので周辺のカフェはほぼ開いてません。私は近隣で唯一営業していた「新橋ベーカリー」さんで時間を潰させて頂きました。

3,受付

受付開始から10分後くらいに向かいましたが、すでに大半の受験生は受付済みで、私はかなり後の方でした。

受付では受験番号と名前を伝えただけで、特に受験票などの提示は求められませんでした。

受付後は真っ直ぐ控室まで案内されました。

受付時に渡された番号札には「〇〇ラインー3」と記載されていたので、3番目に呼ばれるのだろうなと予想できました。

4,控室

ホテルの客室に椅子が6脚並んでおり、自分の番号が記載された椅子に座るように指示されます。

試験説明が始まるまでは控室内でスマホを使うことも可能でしたが、説明が始まると茶封筒が渡され、電子機器をしまうように指示されます。

それ以降は試験が終了し、解散の指示があるまで一切電子機器に触ることは許されませんでした。

控室にいる間は自由に参考書などは読むことができます。

5,試験開始

説明が終わるとすぐに1番目の方が呼ばれます。

その10分後くらいに2番目の方が呼ばれます。

私もてっきりその10分後くらいに呼ばれるものと思ってましたが、2番目と3番目の間は少し時間があくようで、実際に呼ばれたのは30分弱経過してからでした。

(恐らく、採点の時間が発生するためと思われます。)

あまりギリギリまで参考書を見ていると気持ちを整えられないような気がしたので、適当なところで切り上げて客室の窓から芝公園の長閑な風景をぼーっと眺めて待ちました。

呼ばれたら監督員に連れられて試験室の前で待機するように指示されます。

ここで改めて入室方法などの指示を受けます。

6,特実

まず扉を監督員の方が開けて「受験生が入室しても大丈夫でしょうか」と確認をとります。

OKが出たらそのまま試験室に入室し、椅子の横で氏名を名乗ります。

おかけくださいと言われたら椅子に座り、試験開始です。

問われたトピックは「明細書等の補正」でした。

比較的標準的なトピックだな…と油断していたら過去10年以上出題の無かったとPCTを絡めた試問がなされ、かなり焦りました。

しかし、試験委員の方の助け舟に上手く乗せていただけたので約6分程度で試問終了。

雑談タイムでは今年の論文試験の特実はどうだった?等の質問がされました。

1回目のベルが鳴った段階で退室を促され、次の試験室に向かいます。

7,意匠

特実に及第点がついた確信があったので、意匠法は落ち着いて挑むことができました。

聞かれたトピックとしても意匠権の効力だったので比較的標準的な問題だったと思います。

試問自体はそこまで難しい内容ではなかったと思いますが、私がうまくキーワードを出せなかったこともあり、すこし手こずりました。

しかし、意匠についても1回目のベルがなる前に試問終了し、軽く雑談が入り、1回目のベルが鳴った段階で退室を促されました。

この時点で2科目クリアしていることを確信できたので、肩の荷が一気降りた感覚がありました。

8,商標

最後の商標は非常にリラックスした気持ちで受けました。

しかし、せっかくここまで勉強を重ねてきたので、有終の美を飾るべく気は抜かずに挑みました。

問われたトピックとしては商標の登録についてで、過去にあまり聞かれたことのない先使用による商標を使用する権利に関する問題でした。

商標の先使用権は要件が多いので法文集を頼りながら回答し、1回目のベルが鳴ると同時に全ての試問への回答が終わり、そのまま退室を促されました。

9,試験後

商標の試験室を出た後は監督員の方に誘導され試験後の控室に移動します。

本を持ってくるのを忘れてしまったため、貸与法文集の民法をひたすら読み込むしかやる事がなく、少し民法に詳しくなりました。

元々12時50分頃解散予定と言われていましたが、何かトラブルがあったのか、解放されたのは13時30分頃でした。

10,おわりに

結果的には、3科目とも1回目のベルが鳴る前に完答できました。

特実はかなり難しかったと思いますが、なんとか切り抜けられたことでその後の良い流れを作ることができたと思います。

「本当に終わったんだ…」というなんだかフワフワとした気持ちでラスボスタワーを後にし、家族に連絡をとりました。

帰り道は記憶が新しいうちに再現答案を作ってしまおうと思いスマホをぽちぽちしながら帰りました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。