弁理士試験のこと⑨ 〜勉強時間の捻出について〜

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弁理士試験まとめ最終回は、私が日々どんな風に勉強時間を確保していたかについてまとめてみたいと思います。

1,はじめに

弁理士試験の平均勉強時間は3000時間とも言われています。

量より質だろ!という話は一旦置いておいて、この時間数はわりと妥当なのかなと思います。

というのも、近年の弁理士試験合格者の平均受験回数は3~4回であり(今年は2.8回でしたが…)私はこの1年間で866時間ほど勉強しているので、仮にこのペースで3~4年勉強したとすると約2600~3400時間程度になるからです。

実際、私の勉強期間は2年半ほどなので2000時間くらいは勉強してたのかな…

(1年目の時は勉強時間の記録をつけてなかったので正確な情報が分からずすみません)

1年間で866時間というのは合格者の中ではまぁまぁ平均的な数字だと思います。

1年間は約52週間あるので、単純計算すると1週間あたり16.6時間勉強していたことになります。

1日にすると2.3時間です。

この数字を見てどう感じますか?

「土日もあるんだし、案外少ないじゃん」

そう思いませんか?

そうです。案外少ないです。

もちろん、論文本試験後から1ヶ月くらいは全く勉強しなかったり、スパートをかけた月もあるのでずっとこのペースで勉強してたわけではありませんが、それでも大体1週間あたり20~24時間を目安に進めていました。

そうなると、大体1日あたり3時間くらいでしょうか。

さて、ではこの勉強時間をどうやって捻出するのが良いのでしょうか。

2,習慣化

まず私がお伝えしたいのは、この試験を乗り切る上で1番大切なのは

「とにかく毎日淡々と一定のペースで勉強し続けること」

だということです。

「1週間あたり20時間か…まぁ平日は仕事も忙しいし土日に10時間ずつやればいいでしょ!」

というやり方はNGです。

毎日やり続けて「習慣化」することが最も大切です。

「習慣化」は資格試験などに取り組む上で最強のメソッドです。

習慣化なくして合格なしと言っても過言ではありません。

しかし、簡単なようでこれが意外と難しいです。

ついつい「今日はいいか」と思ってしまいます(人間ですもの…)。

私は建築設計の仕事に従事していますが、長時間労働が常態化している業界でもあります。

月の残業時間が80時間を超えることも珍しくなく、大体毎日22時頃退社するような状況ですが、それでも平日は毎日2時間ほど勉強していました。

でも、睡眠時間を削るようなやり方は一切していません(大体毎日6~7時間は寝てます)。

時間の捻出方法としては「スキマ時間」と「朝活」のフル活用です。

3,スキマ時間をフル活用する

社会人の勉強時間確保のキモはスキマ時間の活用にありと言えます。

代表的なスキマ時間は通勤時間です。

(最近はリモートワークも浸透しているのでもしかしたら通勤時間がない方もいるかもしれませんが…)

私は往復90分ほどの通勤時間が毎日発生するので、その時間をまるっと勉強にあててました。

できることは限られますが、やらないよりははるかによいです。

講義を聞いたり、恥を捨てて予備校のテキストを読んだり…口述試験の時は歩きながらオンライン練習会に参加したりしてました。

通勤時間が勉強時間になると、毎日最低でも90分は確保できます。

あとはお昼休みを勉強時間にあててました。

お昼を食べた後、30~40分ほど勉強してました。

この時間は机に向かって勉強できる貴重な時間だったので、短答の過去問や論文の答案構成をやったりしてました。

これで1日あたり2時間ほどは毎日勉強できることになります。

4,朝活

もう一つは朝活です。

夜22時に仕事が終わった後に家で勉強できるわけがありません。

夜寝るのが遅くなれば仕事にも悪影響が生じますし、そもそも仕事の終わりが遅くなることに対してストレスを感じてしまいます。

そこで夜は割り切って一切勉強しないというスタンスで過ごしていました。

確かに早起きは辛いですが、これも習慣なので続けているうちに慣れてきます。

朝30分だけでも勉強できれば「今日はもう30分も勉強してる!」というメンタルで1日を過ごすことができて精神衛生上も良いです。

スキマ時間と朝活のフル活用で1日あたり大体2~3時間は捻出できることになります。

そうすると、平日でおおよそ10~15時間くらいは勉強していることになります。

5,土日の過ごし方

土日は予備校の講義に行ったり、家で勉強をしたりして、大体両日とも5時間くらいは勉強していました。

私には妻と子供がいるのですが、受験期間は本当に多大なる負担をかけてしまったと思います。。

家族の協力無くして合格はあり得なかったと心から思っています。

土日合わせて10時間ほど勉強していたので、平日と合わせると20~25時間ほどになりますね。

このペースを1年間守れるか否かが合否の分かれ目になると思います。

6,さいごに

こうやって文章にしてみると、なんだか当たり前のことしかやってなかったなと思います。

でも、当たり前のことを徹底してやり続けるのは非常に難しいということも事実だと思います。

受験期間中、かなりエグい繁忙期に当たったり、体調を崩したり、子供が産まれたり本当に色々なことがありました。

でもコツコツ毎日積み重ねていけばそういった突発的なトラブルに遭遇しても焦ることなく対処できると思います。

(投資信託を続けるのとちょっと似てるなーなんて思ったりもします。)

ライフスタイル次第では私の例はあまり参考にならないかもですが、スキマ時間は必ずどこかに潜んでいます。

上手く活用して勉強を習慣化するための足がかりにしてみていただければなによりです。

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